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痙攣発作だ!!(追記) [救急医療]

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痙攣の患者は、救急外来にはたくさんやってくると思っている方も多いであろう。 確かに、そうだといえばそうなのだが、多いのは、圧倒的に、痙攣後の患者(来院時はすでに痙攣は止まっている状態)なのだ。

だから、救急外来といえども、痙攣中の患者を診ることは、稀とまでは言わないが、そう多いわけではない。

医師の中でも、まさに痙攣中の患者を見たことがある方は、世間の方が思うほど、そう多くはないのかもしれない。そんな背景から、いくら医療者といえども、痙攣を目の当たりにしたことがなければ、ついあわててしまうかもしれない。

そこで、本日は、痙攣患者の症例を2例ほど提示してみようと思う。

症例1   63歳 男性

糖尿病で当院通院中の患者。インスリンを使用している。 ある晩、全身倦怠感を主訴に、妻とともに救急外来を徒歩来院。

その日、その時間は、外来患者の数が多かった。当然、この患者も診察の順番を待つ必要があった。その間、患者は、長いすに腰掛け、壁を背もたれにして、ぼんやりと待っていた。

突然、「ガタッ!」と音がした。 隣の妻が、患者のほうを見ると・・・・・。

眼球を上転させ、四肢を小刻みに震わせ始めたのだ。

妻 「どうしたのっ!! 」 と声をかけるも 反応なし。

妻の大声に気がついた医療スタッフが、大至急患者を直近のストレッチャーに寝かせ、外来中のT医師を呼んだ。

外来中のT医師は叫んだ。
「痙攣発作だ! セルシン(痙攣をとめる注射薬の商品名)1アンプルを持ってきて!」
と。
「あっ!それと血糖をすぐに計って!」
と、的確な追加指示も忘れなかった。

血糖は、234だった。低血糖は否定された。

痙攣で、ややもすると低血糖を忘れてしまうかもしれない。その点は、お見事だ。

しかし、もう少し欲張って言えば、
さて、T医師の対応は、何か大切なことを忘れてないだろうか?

皆さん、いかがですか?

症例2  22歳 女性

近医の精神科に通院中の患者。詳細は不明だが、過去の当院のカルテには、「ボーダーライン」という記載が散見される。 彼氏と口論の後に痙攣発作を起こしたということで救急搬入。

搬送時は、すでに四肢の動きは止まっているようであるが、意識は三桁であった。

担当のK医師は、すぐに血糖を計った。 血糖は、87であった。 低血糖は否定された。

K医師は、患者の身体のある部分の動きに気がつき、こうつぶやいた。

「はあ~~ん、なるほど。多分、あれだな。 なら、大丈夫だ。」
と。

K医師は、それでも、型どおり救急外来で必要な最低限の検査へと診療を進めていった。
案の定、諸検査では異常はなく、ほどなく患者は、普通にしゃべりだした。
かかりつけ医の精神科のフォローを受けるようにと指導して患者は帰宅して行った。

さて、K医師は、患者の身体のどこをみたのでしょう? そして、あれって何のことでしょう?

症例1は、後日、関連図書を紹介いたします。
症例2は、患者の身体観察に関しては私自身の経験色が強く、関連図書をサポートできていません。また、皆様とディスカッションできればと思います。

皆様からいただいたコメントは、数がそこそこ集まった段階でまとめて公開いたします。
公開を希望されない方がおられましたら、その旨明記願います。
その旨が特に明記されていない場合は、公開の了承を得たものとさせていただきます。
よろしくお願いします。

(10月20日 記) 

(10月23日 追記)  10月23日 7:45AM これまでのコメント公開としました。(非公開希望者除く)

今回もたくさんのコメントをいただきました。 ありがとうございます。この両症例で私が伝えたいと思ったことは、しっかりと皆様方のコメントの中に含まれていました。

では、続けます。

症例1

外来中のT医師は叫んだ。
「痙攣発作だ! セルシン(痙攣をとめる注射薬の商品名)1アンプルを持ってきて!」
と。
低血糖を否定後、セルシンも用意され、まさに静脈注射をと思ったその瞬間には、すでに痙攣は止まっていた。患者の意識も回復している。

T医師は、重積にならなくてよかったと思うとともに、初発の痙攣なら、てんかん精査も兼ねて経過観察の入院かなあと思い始めていた。

とりあえず、状況がいったん落ち着いたので、T医師は、看護師にバイタルサインをとるように指示をした。
すると・・・・・

看護師 「先生! 脈拍が、脈拍が・・・・・ 30しかありません・・・」
T医師 「は? 30~~」

T医師は、あわてて自分で脈を取った。 たしかに、著しい徐脈だった・・・・・。 ここで初めて、モニタ装着しつつ、12誘導心電図を撮った。

それがこれである。
図1.jpg

完全房室ブロックだった。大至急、循環器当直医師をコールし、緊急対応を行った。電解質異常や心筋梗塞はその原因として否定的と判断された後、一時ペースメーカ挿入の処置が行われた。 さらに、後日、永久ペースメーカー植込が行われ、患者は元気に退院していった。

まあ、こんな経過です。つまり、T医師が、最初の痙攣用の動きを見たときに、

その原因が、VFを始めとする種々の不整脈疾患によるものかもしれない

ということが全く眼中になかったのでした。私が「何か大切なこと忘れてませんか」と問いかけたのは、このことなのでした。 多くのコメンテーターの方が、除細動器の速やかな準備やモニタ装着の処置のこと、つまり不整脈関連を念頭においた対応をすることを的確にご指摘くださいました。まさにその通りです。

痙攣という医学的キーワードを元に書籍を眺めた場合に、意外と不整脈関連の指摘がなされていないことが多いようには思っていました。(あくまで私の印象に過ぎない話です)
ところが、今回、このことを、実に気持ちよく、指摘している本に出会いました。紹介します。

レジデントノートにER関連の記事を多数執筆されている岩田充永先生がお書きになった本です。出版されてまだ間もない本です。

救急外来でのキケンな一言  羊土社 岩田充永著

この本でも様々な地雷症例が提示されています。 私からも皆様に是非お奨めの一品です。

さて、この本のP87に、研修医が痙攣発作?と思ったが、実はVFだったということを上級医に指摘される事例が紹介されています。 今回の症例はここをヒントに自験例(一部改変)を紹介させていただいたわけです。

なお、そこのページでは、こう結ばれています。

重篤な不整脈でも短時間の痙攣をきたすことがある

重要なご指摘だと思います。

引き続きまして、症例2です。

これは、過換気症候群と助産婦の手のご指摘が最も多かったように思います。症例提示そのものにあいまいさがありますから、この二つを今回の症例に当てはめても、それなりに合うかなあと私も皆様からのご指摘を受けて初めて思いました。

ですが、私が皆様に問いかけてみたかったのは、次の通りです。

K医師は、患者のまぶたがぴくぴくと不自然に動いているのに気がつき、こうつぶやいた。

「はあ~~ん、なるほど。多分、転換性障害(コンバージョン)※だな。 なら、大丈夫だ。」
と。(※ 古典的な言葉で言えば、ヒステリー。ただし、ヒステリーという言葉は、現在のDSM-ⅣやICD-10には含まれていない。参考サイト 転換性障害

かつての勤務先の救急病院では、コンバージョンの患者さんをたくさんたくさん診させていただきました。私自身、その環境の中で、指導医に教わったのか、先輩レジデントから語り継がれたのか、どこでどう教えてもらったのか全く記憶にないのですが、「まぶたがぴくぴくしている痙攣患者や意識障害の患者は、ヒステリーだ」みたいな刷り込みを受けているようです。

レジデントノートのどこかで、まったく同じ事を言っていた先生がいたような記憶があるのですが、それ以上を思い出せません。 ただ、今回、皆様のコメントを拝見するに、複数の方が、このことをご指摘されていますので、それなりの確かなことなのだろうなと私も今回感じた次第です。ありがとうございました。それでも、なんか気持ち悪いので、成書のどこかにきちんと書いてあるのを確認できればいいなあと思います。もし、ご存知の方があれば教えてください。


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コメント 28

コメントの受付は締め切りました
moto

症例1は、酸素投与でしょうか?あと、ルート確保とモニター装着。いわゆる三点セットです。
症例2は、「うそっこ痙攣」ってやつかなあ。「笑劇的救急問答」っていうDVDで見たことがあります。medtoolz先生のまとめによれば
http://medtoolz.xrea.jp/man_2004/ketusin/node9.html
母趾の背屈があやしいみたい。自分、経験はないですが(^^;。

by moto (2008-10-20 17:25) 

ビビりの研修医

こんばんは。今日も挑戦させていただきます。
まず一例目ですが、ズバリ、バイタルチェックと、モニター心電図による監視が必要ではないでしょうか。
Vfによる痙攣であれば、セルシンより先に胸骨圧迫と除細動、およびACLSが必要になるかと考えます。

先日、実は福井県立病院ERを見学させていただき、運よく林寛之先生とお話しすることができました。先生のご経験によると…。
ある日、搬送された患者さんを、見学にきた医学生の方と一緒に診療していたところ。患者さんに背を向けてカルテ記載をしていた林先生の背中に学生さんが恐る恐るといった感じで。
「あのう…。なんかジャミジャミしてるんですけど…。」
ジャミジャミ、って何なんだと振り向いた林先生の眼に映ったのは、激しく痙攣する患者さんの姿。
大慌てしてモニターに乗せたんですが、波形は心電図とも筋電図ともとれないめちゃくちゃなものでした。
「筋電図かな・・・。Vfかな…。筋電図かな…。Vfかな…。うーん、やっぱりおかしい!!除細動します!!」
一回の除細動で無事、洞調律に戻ったそうです。除細動の根拠を林先生曰く。
「筋電図だったら、それなりにQRSが見えるんですよね。それが全く見えなかったから、Vfじゃないかなと判断しました。」とのことでした。

さて、二例目のほうですが…。
まず、ヒステリーによる詐病の痙攣と考えますが、体の動きについて、ですか…。
まず、四肢が同じ調律で痙攣せず、ばらばらに動かしている、というのが真の痙攣との鑑別点の一つ、と私は理解していますが、四肢の動きは止まってるんですよね。
となると、体幹部でしょうか。この二つのうち、どちらかがあったのではないでしょうか。
・頭が体の正中線を越えて左右に「いやいや」をするように振れている。
・腰が、上下方向(つまり、部屋の天地方向)に跳ねるように動いている。
他にも、瞳孔を診察しようとすると、医師から目をそらすように逃げる、痙攣の最中に話しかけると返事をする、arm drop testをすると、顔の真上から落としても顔をよけて手が落ちる、などがあるそうです。

関連図書については、林先生の「Step beyond resident」に、この鑑別点が掲載されていたので、これでいかがでしょうか。
ちなみに、私はこの患者さんは全く見たことがなく、理論武装のみしてます。いつかであってもおかしくはない疾患だと思いますしね。


と、ここまで書いてみたんですが…。2例目、何かすごくピント外れのことを書いてやしないかと心配になってきました。でも、最初の考えを大事にして、このままで、回答としようと思います。
by ビビりの研修医 (2008-10-20 18:39) 

ビビりの研修医

連投申し訳ありません。

なんちゃって救急医先生へ。
このたびは、「サキヨミ」関連の話題を取り上げていただき、本当にありがとうございました。
私自身、医師になって1年半ほど経ち、さまざまなご経験をお持ちの先生方と、この場でディスカッションができること(あのような偏向した報道内容の番組についてもさることながら、明日からの救急外来、予約外外来診療にすぐ役に立つような知識まで)が本当に楽しく、皆さんのご厚意に甘える形でコメントさせていただいてきました。今回のことでも、私自身、大変勉強になることがたくさんありました。

一方で、そのことで、結果的に、心ないユーザーのために、なんちゃって救急医先生をはじめ皆さんに、非常に不快な思いをさせてしまったことについては、本当に申し訳ありませんでした。ちょっとこのことが私の心の中に引っ掛かっていたので、この機会にこの場でお詫びをしようと思います。

まだまだ未熟な私ですが、みなさんさえよろしければ、また今後もこのディスカッションの輪の中にくわえていただければ望外の喜びです。今後とも、よろしくお願いいたします。 
(このコメントについては、公開は結構です。)
by ビビりの研修医 (2008-10-20 19:00) 

なんちゃって救急医

>ビビりの研修医先生

ご配慮ありがとうございます。そのこと自体をうれしく思います。
今後ともよろしくお願いします。

by なんちゃって救急医 (2008-10-20 19:09) 

ミヤテツ

1例目はバイタルチェック、心臓疾患・脳血管疾患のチェックなどでしょうか。血糖チェックしか思いつきませんでしたが。
2例目はヒステリーで着衣の乱れを直そうとしている動きとかでしょうか。
手の落下試験かなんかで、顔の上に落ちないとかでしょうか。
by ミヤテツ (2008-10-20 21:39) 

風流風天

症例1   63歳 男性
私は小児内科領域の診療に従事していますので老年領域の痙攣についての経験知識に乏しいのですが、もしT医師がセルシンを患者さんが痙攣重積状態であるとの診断なく投与したとすれば拙速な処置ではないかと感じました。痙攣を起こした患者さんにたいする最初の処置は落下の危険のない床面に周囲に物のない広さを確保してそっと寝かせ衣服をゆるめて痙攣の観察を行うことだったように思います。痙攣の態様を知ることは病因の所在を推定する際に役立ちますから。

症例2  22歳 女性
これは第一印象だけで脊髄反射的な答えしか浮かびませんでした。
過呼吸症候群と「助産婦の手」でしょうか。
(まさかclinical signまで助産師と表記しなければならないとは思いませんが、もし不適切なのであれば公開時にはobstetrician's handとして掲載してください)
by 風流風天 (2008-10-21 01:01) 

まりあ

眼の観察、でしょうか。
瞳孔のあれこれ、眼球の動き。
大脳の機能を簡単にチェックできるけど、そんな単純な答えでは無いような気もするし・・
(前回も書きましたが私は医師では無いです。)
by まりあ (2008-10-21 06:48) 

歯医者で解剖学者

以前にもコメントさせていただきましたが、今回の症例2の方は私も何度か診療中に遭遇したのでコメントさせてください。

22才女性、ボーダー、彼氏との口論後ということから、

この痙攣は過度の緊張、興奮によるHyper Ventilation により起こるRespiratory alkalosisにより引き起こされた痙攣ではないでしょうか?

特徴的な身体所見とは、低カルシウム性テタニーによる手指のCarpal spasm (助産婦様手指)のことではないでしょうか?

歯科では治療に対する恐怖から比較的起こりやすい病態です。

慣れない術者がこういう患者さんに遭遇するとものすごい騒ぎになります。もっともこういう状態に正しい対処をとれるような診療ができる術者が診療してれば絶対に起こらないのですが。






by 歯医者で解剖学者 (2008-10-21 09:31) 

クーデルムーデル

大人ではほとんど見たことがありませんが、子供ではしょっちゅうです。ただほとんどが熱性痙攣ですので、髄膜炎などの鑑別が主ですが。

通常痙攣している人がいれば、全身の痙攣の形、左右差、目の方向性などを確認した後、出来るだけ側臥位にして嘔吐に対応できるようにしています。熱なし痙攣ならば、血糖・心電図・電解質のチェックをしながら酸素マスクを当て、SpO2を計測します。痙攣が治まらないなら、ジアゼパムの投与から始まり、アレビアチン、ミタゾラムの順(最近はミタゾラムを先に使うことが多いですが)で経過を見ます。治まりが悪いなら頭部CTもですかね。

ということで最初の症例は心疾患の有無を調べると言いたいところですが、奥さんがきっとそばについていたでしょうから、心疾患の有無と痙攣の既往そして突然の頭痛を含む疼痛を確認するでしょうか。

二番目は鑑別が難しいし、これといったものはないと思いますが、瞼の動きや足の拇趾背屈(バビンスキー反射陽性など)が鑑別になるやもしれません。ヒステリーを疑います。
by クーデルムーデル (2008-10-21 10:18) 

石部金吉

話の流れからすると、いわゆる「うそっこ痙攣」でしょうか?

「Dr. 林の当直裏御法度」 三輪書店
によると (p.232)、うそっこ痙攣の特徴として、
・中央をこえて顔が左右に動く
・四肢の動きが同調律でなくバラバラ
・骨盤が前後に動く
・開眼操作に抵抗して目を閉じる
・口がギュッと閉じている
ということが、しばしばあるとなっています。

症例2はいかにも「うそっこ痙攣」のようですが、
症例1はホンモノ痙攣のようにも見えます。
そうすると研修医が忘れていたのは酸素吸入かもしれません。

by 石部金吉 (2008-10-21 11:06) 

oldDr

症例1はバイタル(心電図) 急性心筋梗塞や心室細動の鑑別
症例2はヒステリーで、確か手を持ちあげて落としても自分の体を避けることや、瞼の動きに特徴があったような・・・

いつもはずしているので、今度こそ・・・と願いつつつたないコメントさせていただいています。とても勉強になります。
また、医学系以外の大学の非常勤講師をしていて、その時に、ここで用いられた症例を改変して使わせていただいています。著作権で問題がありましたらお知らせください。
by oldDr (2008-10-21 11:31) 

元脳神経外科専門医

脳外科医バイアスを通して痙攣発作をみたら、症例1も2も関係なく何も考えず絶対CTオーダーですね。後は血圧(長時間座っていたと考えると起立性低血圧にともなうう脳血流低下)、血液ガス(低酸素、過呼吸)、心電図(不整脈による脳血流低下)、体温(低体温、高熱)どれもルーチンでやっちゃうことで、こんなのじゃなくてもっと『いけてる一言』なんでしょうね、それから脳波は緊急ではとったことないです。

症例2に関しては『まばたき』あるいは『眼球運動』でヒステリー。
今はヒステリーって病名は使わないんでしたっけ。転換性障害でしょうか。
by 元脳神経外科専門医 (2008-10-21 12:02) 

BOO7010

いつも楽しく読ませてもらっています.

 症例1は糖尿病性ケトアシドーシスの可能性はないでしょうか?ABGで代謝性アシドーシスがあればその可能性は濃厚だと思います.

 症例2は病歴・発症機転から過換気症候群を考えます.K医師が見たのは助産婦手位でしょうか.
by BOO7010 (2008-10-21 13:08) 

めい

症例1は
バイタルの確認をまず行うということでしょうか?
痙攣の原因としてVFの可能性もあります。すぐにDCかAEDもってこさせるケースです。脳が原因なら、とりあえずセルシンの選択肢はOKだと思いますので。

症例2は
ヒステリー患者と脳血管障害疑いの患者の鑑別でよくつかう
・アームドロッピングテスト や
・フーヴァー徴候
は検査になるので違いますよね・・・。
ある部分をみて、「大丈夫」と判断するとすれば、うーん、どこでしょうか。
失禁の有無とかですか?


by めい (2008-10-21 13:19) 

tobby

いつも勉強させて頂いております。ERを離れて鈍った脳みそで少し考えてみました。

症例1について
鑑別を挙げるとキリがない状況かと思います。痙攣と判断してよいものかどうかも難しいような・・・
とにかく痙攣発作に対しては、何よりAB(酸素投与)+C(バイタル確認)+ルート確保(理想)がファーストステップ、その上で血糖、ビタミン剤、抗けいれん薬の投与、病歴・薬剤歴・アルコール歴のチェック、それから他疾患の鑑別へ・・・と学びました。今回の対応では、そのあたりが抜けていると言えば抜けていると思います。さえない回答ですね・・・
鑑別として脳血管障害、心血管系(不整脈も含め) etc.・・・は当然ですが、短い病歴から捻り出すとすれば、比較的血糖値低めのDKA、重症感染症+悪寒戦慄あたりでしょうか。さえない・・・

症例2について
転換性障害では、四肢や口唇などの不随意運動が多いような気がしています。鼻翼や眼瞼がひくひくしてたり、中には薄目を開けているような人も・・・これは少し違うか。

なかなか冴えない自分を再確認できました。
今後ともよろしくお願いします。
by tobby (2008-10-21 15:52) 

僻地外科医

症例1はまずバイタルでしょう。
 けいれんを起こすものはいろいろありますが、DMがあることから血管性病変(頭・胸・腹・下肢)がある可能性は十分あります。A型解離、SAHなど緊急性の高い疾患のチェックにバイタルは必須ですね。

症例2は過呼吸くさいですね。胸郭の動きをみたというところでは?
by 僻地外科医 (2008-10-21 16:30) 

893

症例1 やはりまずは気道確保でしょうか?ABの確保をしながら痙攣の診断と治療が普通だと思います。

症例2 正確な医学用語はわかりませんが解離性障害、俗に言う偽発作でしょうか?目に着目すればいいのではないでしょうか。瞳孔観察のために目を開けようとすると嫌がったりします。本当の痙攣の場合は眼輪筋が収縮するものの、そのようなことはないと思います。また時に閉眼しようとするあまり、まばたき様の動きが見られることもある気がします。
by 893 (2008-10-21 17:35) 

沼地

最初の例はDMで高血糖性昏睡と低血糖性昏睡が否定的なので、ケトアシドーシス性昏睡もチェックしとかなきゃいけないのかな、教科書的には。
ケトアシドーシスは必ずしも高血糖の程度とパラレルじゃないにしても、血糖234だとどうでしょうね?
でも一応はDMだったら要チェックかな?

あ、それと血圧はもちろん計ってますよね、書いてないけど。
そこんとこ隠してあるのであれば、PRES(posterior reversible encephalopathy syndrome)とかもありかな?

2例目は症状はテタニーが見られてて、原因は過換気症候群かなあ。



by 沼地 (2008-10-21 17:50) 

もと救急医

1 
バイタルサイン、サチュレーションの確認を。
心停止、呼吸不全の除外をまずすべきです。
もっと高級な話ですかね。


眼球運動
カイリには効果的だと思います。


by もと救急医 (2008-10-21 18:49) 

pulmonary

症例1
血糖、セルシンも大事ですが、やはりまずABCだと思います。
気道確保、酸素(バックバルブマスク)、ショックの有無の判断は大切だと思います。徐脈の失神などでも痙攣ぽく見えることも多々ありますし。

症例2
ボーダーライン(境界型)というよりも、いわゆるヒステリーでしょうか(今は解離性障害の範疇?)。
drop test(顔の上で挙げた手を離すと自分の顔をよけておちる)が有名ですが、他にも眼瞼を上げようとすると意識障害のはずなのに抵抗がある、開けてみれば医者の覗き込む反対側の共同偏視など。逆から見るとさっきと逆の共同偏視!など。眼瞼がピクピク動いている事もあります。痛み刺激、音刺激には意外なほど無反反応なことが多く、驚かされます。
by pulmonary (2008-10-21 18:50) 

DYP

症例1は、私も最初低血糖発作かとも思いましたが、そうではないと言う事で.....見ておきたかったのは、パパっと対光反射でしょうか。

症例2はヒステリーでしょうか??
 ヒステリーでJCS300はたまに聞きます。
 その場合、対光反射を見ようとすると眼球が上転するという風に伺っております。
by DYP (2008-10-21 21:51) 

通りがかり消化器医

いつも楽しく拝見させていただきありがとうございます。
救急医療、日常診療のことだけでなく、死生観なども共感できるところが多く、僕にとっては欠かせないサイトです。
症例1--起立性低血圧による脳虚血
インスリン使用なんで長年のDM歴でベースに自律神経障害があるんではないでしょうか。
症例2--ヒステリー
なんとなく思い浮かびましたが、ある部分の動きってのがわかりません。ネットで検索しましたが、あんまり記載がなく、よくわかりません。目でですか?動きってことは眼振?
救急で痙攣患者さんを見ることはごくたまにありますが、だいたいけいれんでかかりつけの方が多いんで、症例1,2とも自信ありません。

by 通りがかり消化器医 (2008-10-21 23:27) 

神経内科勤務

症例1:バイタルサイン、心電図モニターが必要、痙攣発作はアダムス=ストークス発作でも生じます。けいれんを起こしたと思ったらVFだったりすることもあります。
症例2:トルソー徴候、過換気症候群で見られます。既往、病歴から疑われます。
by 神経内科勤務 (2008-10-22 00:25) 

ゆうき

症例1では低血糖も同様ですが、それ以上にcritical situationとしてをVF/pulseless VTなど致死的不整脈のチェックが欠かせない状況と思います。モニター装着が必須と思います。

症例2では同じ痙攣でも、ヒステリーによる病態でしょうか??
arm drop testによる上肢の動きと考えますが、ただこれは他動的な
所見なので意図されているところとはズレている気がします。
体表観察でみられる有用な所見があるのでしょうか。
うーん思いつきません。
by ゆうき (2008-10-22 06:12) 

kresnik

症例1は、呼吸管理についての配慮がされていないということでしょうか?Vital signに対する記載がないのが意図的なように感じます。

症例2については、ヒステリーが最も疑わしいです。周りを探るように眼球運動が見られたか、眼をぎゅっとつぶろうとして瞼に力が入っていたかでしょうか。
by kresnik (2008-10-22 13:02) 

地方の救急医

初めて、コメントいたします。

症例1は酸素投与

症例2はヒステリーで、ドロップテスト陰性ってことですよね?
「陰性」が顔を避けるでいいんでしたっけ?
by 地方の救急医 (2008-10-22 19:07) 

DM医

DM専門ですが全然分かりません(救急部では冷たい視線を集めがちな私たち・・・私だけ?)。
このような突然の意識消失はあまりmetabolicなものではなさそうな気がするので(脳幹梗塞とか)呼吸抑制が来る可能性のある薬品投与は危ないかも、というくらいしか思いつきません。などと逃げるから頼りないといわれちゃうのかも。
後者は過換気・呼吸性アルカローシス・助産婦の手、でしょうか。
by DM医 (2008-10-23 04:56) 

かものはし

はじめまして。私もつい先日、痙攣発作で運ばれました。
本人は低血糖昏睡(元々1型糖尿病患者なので)だと思ったんですが、
実は脳腫瘍があるとのことで、正直、寝耳に水ではありましたが、
なっちゃったものは仕方ない。。これから治療等頑張ります。
確かに、私も搬送中に意識が回復していて、
最後、お医者さんに会ったときは倒れた際、
ぶつけたところが痛い以外は普通でしたね。。
wikiにも最初に低血糖を否定することとあって、
なるほどなーと思いました。
(個人的にも理に適っていると思うからです。)
by かものはし (2010-04-06 22:26) 

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